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こんにちは!
港区芝の歯医者【エミルデンタルクリニック芝】です。
子どもの歯を守るためには予防が大切です。
しかし、心がけていたとしても、虫歯になってしまうことがあります。
そのようなときには、治療を早期に行うことで、歯を守ることに繋がります。
しかし、初めての場合どうしたらいいのかなど、わからないことがあるでしょう。
そこで今回は、子どもが虫歯になってしまった場合の治療についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1.子どもの虫歯のパターン
子どもの虫歯にはパターンがあります。
診察した際に、それぞれの歯がどのパターンに当てはまるかによって、治療の必要性は変わります。
歯は大きく分けて歯冠と歯根の2種類あり、いずれもアルファベットの「C」に対して数字が割り振られる形でパターンに割り当てられるのです。
それぞれのパターンは以下のとおりです。
1-1.歯冠のパターン
歯の虫歯パターンですが、C0〜C2の3つに分かれています。
最も軽症なのが「C0」で、虫歯になりかけている状態を表しているのです。
その次が「C1」で、エナメル質部分における虫歯状態であることを表しています。
最後に「C2」ですが、これは象牙質にまで達している虫歯となるのです。
歯は表面がエナメル質で、その内部における最も表層にあるのが象牙質となります。
つまり、虫歯の進行状態が徐々に段階づけられているのです。この段階まで進行すると痛みなどの何かしらの症状が出現します。
1-2.歯根のパターン
根の虫歯パターンは2つです。まずは「C3」で、神経に達してしまっている虫歯のこととなります。
最後に「C4」は歯の根元部分しか残っていない状態です(残根状態)。
C3では痛みが強く、さすがにC4まで達すると、噛んだだけで激痛が走り、夜も寝ていられないほどの痛みが出ているはずです。
よって、診察するまでもなく自覚症状があります。
治療の有無に関しては医師の判断によります。
しかし、まだ虫歯になったわけではない「C0」の状態に関しても、治療(予防)は必要となることがあります。
虫歯になってしまってからでは手遅れです。未然に防げるのであればそれに越したことはありません。
2.子どもの虫歯の治療方法
子どもの虫歯の治療方法は、虫歯の進行状況がどの段階かによって異なります。
一般的には以下のような治療方法となります。
2-1.C0の治療方法
虫歯になりかけている初期段階であるC0の治療方法は、歯を削ることはしません。
そもそも虫歯になっていない状態なので、その必要がないのです。
そのまま悪化せずに消滅すればいいだけなので、ブラッシング指導、歯の表面に対してフッ素を塗布して様子見となります。
2-2.C1の治療方法
軽度の虫歯ができた状態であるC1の治療方法は、対象箇所だけを削ります。
歯の表面であるエナメル質にできた虫歯ですので、虫歯部分だけを取り除くという処置になります。
削った部分はレジンで埋めることにより、見た目も損なうことがありません。
2-3.C2の治療方法
虫歯が象牙質にまで達してしまっているC2の治療方法は、基本的にはC1と同様となります。
対象箇所を削りレジンで埋めます。場合によっては、後日詰め物をしっかりとするケースもあります。
冷たいものなどによる刺激で痛みを感じてもおかしくない状態ですので、早急な治療が求められるでしょう。
2-4.C3の治療方法
すでに神経にまで達した虫歯となるC3の治療方法は、神経を取り除くというものになります。
虫歯が神経に達していると激痛が走るため、もはや削ることでの改善は見込めない場合がほとんどです。
場合によっては、「生活歯髄切断法」という治療方法により、一部の神経を残すことも可能でしょう。
ただし、行なえる条件があるため、条件を満たした場合にのみ有効な手段です。
2-5.C4の治療方法
C4の治療方法は基本的に抜歯となります。
歯が根元部分しか残っていないレベルの虫歯ですので、もはや治療をすることでの改善は見込めません。
虫歯を抜いてしまうほかないのです。ただし、乳歯の場合には永久歯が生えてくることを考慮して補強を行うこともあります。
3.子どもの虫歯治療の流れ
子どもの虫歯治療は、基本的には以下のような流れで行われます。
虫歯の状態や治療方法によって異なる場合もありますが、よくある軽度の虫歯での例です。
3-1.カウンセリング・診察
まずは、歯の状態確認とカウンセリングを行うところからはじまります。
痛みの有無などの自覚症状についての確認や、全ての歯を目視でチェックします。
必要があればレントゲン撮影も行います。
自覚症状がなくても、初期の虫歯になっているケースが多いため、治療が必要な歯を洗い出すのです。
3-2.虫歯の除去
軽度の虫歯であれば、対象の箇所だけを少し削ることになります。
虫歯部分だけで大丈夫ですので、それほど歯の形状に変化は起きません。
ただし、削ってそのままにしてしまうと噛み合わせに影響してしまう恐れがあります。
3-3.詰め物をする
削って形状が変わってしまった歯に対して、詰め物をすることで元の形状へと戻します。
詰め物は、レジンや銀などいくつかの種類がありますので、それぞれの特徴を考慮した上で決めましょう。
耐久性や見た目などが判断材料となります。
最後に、詰め物をしたあとの噛み合わせを確認し、問題がなければ完了です。
4.まとめ
子どもの虫歯は、いくつかのパターンに分かれることになります。
どのパターンが発生しているのかによって治療方法が変わります。
まずは虫歯があるかどうかを診察してもらった上で、どういった治療になるのか流れについて医師に確認するといいでしょう。
「エミルデンタルクリニック芝」は、子どもの予防歯科に力を入れています。
虫歯ができてしまった場合でも、安心して治療を受けていただけるように、子どもの目線に立った対応をいたします。
お子さんの虫歯や治療にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
このブログを書いたのは、
【院長】
笠木 星児
【経歴】
島根県出身
昭和大学歯学部卒業(2011年)
東京医科大学病院 歯科口腔外科・矯正歯科 研修課程修了(2013年)
一ツ橋歯科クリニック勤務(千代田区)
【資格】
歯科医師
日本顎咬合学会 認定医
明海大学・朝日大学歯学部認定 歯科総合医 Excellent Clinician
マウスピース矯正「Smile TRU」認定医
【所属団体】
日本歯科医師会
東京都歯科医師会
港区芝歯科医師会
【所属学会】
日本顎咬合学会
日本歯周病学会
日本口腔インプラント学会