親知らず
Wisdom tooth
親知らず
Wisdom tooth
当院はすべての親知らずを抜くのではなく、問題ない親知らずは、あえて残し、
将来、他の歯がダメになった際に有効活用する取り組みも行っています。
痛みや腫れがなく、親知らずが正常に生えて機能している場合には抜歯の必要はありません。
◯親知らずを残しておくことで、次のような場合に役に立つことがあります。
このように歯が抜けた場合の治療を考える上で、インプラントや入れ歯ではなく、自分の元々の歯を利用した 「移植」が選択肢が増えます。インプラントや入れ歯が人工物であるのに対し、親知らずはご自身の天然歯ですから体への馴染みも良好となります。
三次元解析のCTによる確実な状態把握で、難しい親知らずにも対応いたします。
歯肉内部に埋まった親知らずなど難しいケースでは、歯の生えている位置や骨・神経などの状態を正確に知ることが大切です。それにより、抜歯で神経組織を傷つけたり、不適切な処置をしてしまうリスクを避け、安全性や確実性をできる限り高めていくことができるのです。
平面で画像が曖昧なX線に比べ、歯科用のCTは立体的で細かな状態把握が可能に。CTでの精査で抜歯の可否や術式の選択を行い、慎重に計画を立ててから抜歯・アフターフォローを行っていきます。
親知らずの抜歯後は痛みや腫れがでやすく、不安に思う患者さまもいらっしゃると思います。ただ、痛みや腫れは1週間程度(個人差があります)もすれば収まるものなので、大抵の場合は心配はいりません。
とはいえ、抜歯後には注意すべき症状がでることもあります。当院は、親知らず抜歯後の経過観測・ケアにも丁寧に対応いたしますので、痛みや腫れ、その他ご不安がある場合にはご相談ください。
ひとりひとり「痛み」の感じ方は異なるものです。親知らずの抜歯後、麻酔が切れることから痛みを感じるようになりますが、痛いの大きさ・持続時間は抜歯の難易度や患者様によって異なります。目安として、痛みや違和感は1週間〜10日ほどで無くなります。当院は痛み止めを処方し、抜歯後の痛みについて不安がある場合にはご相談を受け付けております。
痛みや腫れの他、口周辺の筋肉に炎症が及び、口が開けづらい、口が少ししか開かない、とった症状が現れることがあります。こちらも痛みや腫れと同じく1週間から10日程度で治ります。
下顎を通る神経に親知らずの歯根部分が接触している場合などに、神経が傷つき、下唇周辺部分や舌部分にしびれが出ることがあります。舌にしびれが出る場合には味覚障害も伴います。これらのしびれは次第に治るものですが、時間がかかる場合もあります。(事前にCTにより診査致します。)
人間の鼻腔は鼻腔の両脇にある空間(上顎洞)とつながっています。上顎の親知らずの中には、歯の根がこの空間(上顎洞)側に飛び出ているものが稀にあり、それを抜歯した際には、歯を抜いたあとの穴と上顎洞を通じて、口の空間(口腔)と鼻の空間(鼻腔)がつながってしまいます。空気や水が漏れるなど違和感はありますが、穴は自然にふさがります。
抜歯後、歯のあった部分に穴が開くことになりますが、通常であればこの部分に血のカサブタ(血餅)ができ、徐々に治癒へ向かいます。この血のカサブタが強いうがいなどによって取れてしまったり、何らかの原因で形成されない場合、骨が露出して強い痛みが生じることを「ドライソケット」といます。ドライソケットはかなりの痛みを伴いますから、抜歯後に強いうがいをしたり、硬いものを食べたりといったことは避けるようにしてください。こちらも治りますが、10 日〜2 週間ほどかかります。もしもそうなってしまった場合には早急に対処させていただきますのでご安心ください。
親知らずの抜歯、もしくは診察をご希望の方は、一度ご相談ください。抜歯となる場合には極力痛みを抑え、将来の移植なども視野に入れた最良の親知らず治療の選択肢をご提案させていただきます。